「中国は9月15日から出国禁止になった」
そんな言葉を見かけて、気になった人もいるのではないでしょうか。
私も最初に見たとき、
「え? 中国に行ったら出られなくなるの?」
と思いました。
調べてみると、2026年9月15日から、中国で新しい出入国のルールが始まったのは本当です。
でも、中国人全員が海外へ行けなくなったわけではありません。
日本人旅行者が中国から出られなくなったわけでもありません。
では、9月15日から何が変わったのでしょうか。
中国政府の公式情報を確認しながら、日本から中国へ旅行するときに気をつけたいことまでまとめます。
中国は9月15日から出国禁止になった?
結論からいうと、
「9月15日から中国は出国禁止になった」という言い方は正確ではありません。
2026年9月15日から始まったのは、中国の出入国に関する新しい規定です。
普通の旅行者を一律に出国禁止にするものではありません。
中国には以前から、事件や裁判など、一定の理由がある場合に出国を認めないケースがありました。
今回の規定では、
「どんな場合に出国や入国を止めることがあるのか」
「出入国するときに何を守らなければいけないのか」
などが、以前より具体的に書かれています。
9月15日から突然、誰でも中国から出られなくなったという話ではありません。
2026年9月15日に何が変わったの?
今回の新しい規定では、出入国するときのルールがより具体的になりました。
たとえば、
・出入国や滞在の目的を正しく伝える
・うその書類や説明をしない
・不正な方法で出入国しない
・危険度の高い国や地域へ向かう中国人に、渡航を控えるよう求める場合がある
・海外での違法行為が国の安全や利益に関わる場合、一定期間出国を止めることがある
・輸出が制限されている技術などに関わる場合、出国を止めることがある
といった内容です。
うその書類を出したり、実際とは違う説明をした場合には、出国や入国を認めないこともあると書かれています。
「今まで自由だったのに、9月15日から急に出国できなくなった」
というより、
以前からあったルールを、もっと具体的に決めた
と考える方がわかりやすいと思います。
以前から出国できないケースはあった
中国で「出国できない」という制度自体が、9月15日に突然できたわけではありません。
以前から、刑事事件に関わっている場合や、裁判などの理由で出国を止められる場合がありました。
今回の新しい規定では、それに加えて、うその申請や不正な出入国、海外での一部の違法行為などについて、より具体的に決められています。
「9月15日から出国禁止」という言葉だけを見ると、ここがとても誤解しやすいところです。
中国人は今も普通に海外旅行できる?
中国人全員が海外へ行けなくなったわけではありません。
新しい規定が始まった9月15日以降も、中国本土の人たちは実際に出入国しています。
2026年9月25日から27日の中秋節休暇には、中国本土の住民だけで約320万人が出入境しました。
外国人も約72万人が中国を出入りしています。
どちらも、新しい規定が始まった後の数字です。
「9月15日から中国人は出国できなくなった」
という状況ではないことがわかります。
日本人旅行者も普通に出入国している
では、日本から中国へ旅行する場合はどうなのでしょうか。
9月15日以降も、日本から中国へ旅行し、普通に入国・出国している人はいます。
中国旅行をたびたび発信しているワンホンメイクのamiちゃんも、9月15日以降に中国へ渡航し、特に問題なく入国・出国できたことをYouTubeで紹介していました。
普段から中国へ何度も足を運んでいる人の実体験なので、制度が変わった後の実際の様子やコメントがとても参考になります。
中国旅行で普通に出入国するためのポイント
パスポートの有効期限を確認する
パスポートは、中国に滞在している間ずっと有効である必要があります。
国によっては、
「入国時にパスポートの有効期限が6か月以上残っていること」
が必要なところもありますが、中国のビザ免除については、中国駐日本大使館の公式Q&Aで「中国での予定滞在期間をカバーしていること」とされています。
旅行中にパスポートの有効期限が切れないか、出発前に確認しておきましょう。
旅行の目的は正しく伝える
観光で中国へ行くなら、入国するときも「観光」と伝えます。
仕事で行くのに観光と答えるなど、実際と違うことを伝えるのはやめましょう。
今回の新しい規定でも、出入国や滞在の目的は正しく伝えることが求められています。
ホテルと帰りの航空券をすぐ見せられるようにする
入国するときに、宿泊先や帰りの予定を聞かれることがあります。
中国駐日本大使館も、航空券やホテルの予約確認書など、旅行の目的がわかる書類を持っておくことをすすめています。
ホテルの予約画面や帰りの航空券は、スマホですぐ確認できるようにしておきましょう。
通信がうまくつながらない場合に備えて、予約画面をスクリーンショットで保存しておくと安心です。
30日を超えて滞在しない
日本人が観光で中国へ行く場合、ビザなしで滞在できるのは30日以内です。
旅行の日程が30日を超えないように確認しておきましょう。
最初から30日を超えて滞在する予定なら、目的に合ったビザを取ってから入国します。
ホテル以外に泊まるときは宿泊登録をする
中国では、外国人がどこに泊まっているのかを登録するルールがあります。
ホテルに泊まる場合は、ホテル側が宿泊登録をしてくれます。
友人や家族の家など、ホテル以外の場所に泊まる場合は、宿泊してから24時間以内に登録が必要です。
2026年9月21日からは、中国全土でオンラインでも手続きできるようになりました。
「移民局12367」のアプリや、WeChat・Alipayのミニプログラムなどから手続きできます。
普通にホテルへ泊まる旅行なら、自分で宿泊登録をする必要はありません。
中国では現地のルールを守る
普通に観光しているだけで、急に出国できなくなるわけではありません。
旅行者が気をつけたいのは、
・入国するときに旅行の目的を正しく伝える
・30日を超えて滞在しない
・ホテル以外に泊まる場合は宿泊登録をする
・立ち入り禁止の場所に入らない
・撮影禁止の場所では写真を撮らない
といった基本的なことです。
現地では、案内表示や係員の指示に従いましょう。
出発前に最新情報を確認する
中国の入国ルールやビザ免除の期間は、今後変わることがあります。
旅行前には、中国駐日本大使館や中国国家移民管理局などの公式情報を確認しておきましょう。
SNSや動画で気になる情報を見つけたときも、
「本当かな?」
と思ったら、公式情報まで確認しておくと安心です。
まとめ|中国が9月15日から全面的に出国禁止になったわけではない
2026年9月15日から中国で新しい出入国のルールが始まりましたが、中国人全員が出国禁止になったわけではありません。
日本人旅行者も、これまで通り必要な手続きをして中国を旅行できます。
出発前にパスポート・滞在日数・宿泊先・帰国便を確認し、最新の公式情報をチェックしておけば大丈夫です。
【参考にした公式情報】
・中国国務院「国務院关于出境入境管理的规定」
・中国国家移民管理局「中秋節休暇の出入境者数」
・中国国家移民管理局「外国人のホテル以外での宿泊登録について」
・中華人民共和国駐日本国大使館「一方的なビザ免除政策に関するQ&A」
・中華人民共和国駐日本国大使館「一方的なビザ免除政策の延長に関するお知らせ」